駆け出しエンジニアの作業ノート

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東京の調剤薬局の備蓄医薬品数について分析してみた

最近、医療機関で薬をもらう機会があったので、調剤薬局について調べていました。

 

東京都では、医療機関や薬局の情報を以下のサイトで発信しています。

 

www.himawari.metro.tokyo.jp

 

都道府県ごとに似たようなページがありますが、調剤薬局の情報については東京都独自のものがあり、その1つが「医療用医薬品備蓄数」です。そこで、東京都内にある調剤薬局の医療用医薬品の備蓄数にどのような傾向があるか調べました。

 

個人的な予想としては、診療科が多い大規模病院の近くにある調剤薬局の方が備蓄品目も多いと思いました。

 

やり方としては、上記のサイトをクロールして、各薬局の情報項目のうち「実績、結果等に関する事項」の欄に記載されている「医療用医薬品について」の「医療用医薬品備蓄数(後発医薬品含む)」を使用しました。(ただし、一部薬局は非公開だったので対象外)

 

※この数値は、薬局からの概算申告値のため実際の数字とブレがあると思わます。

 

情報が取得できた薬局数:6354

 

最多備蓄数:16850

最少備蓄数:2

平均備蓄数:1345.485835694051

備蓄数中央値:1300

 

全体分布は以下になります

 

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全体の分布図

 

よくわからないので、備蓄数が3000以下の薬局の分布を以下に示します。

 

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備蓄数3000以下の薬局分布

 

1200~1500種類を備蓄している薬局が多いことがわかります。平均、および中央値もこの間に入っています。一方、3000種類を上回る薬局の分布は以下になりました。

 

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備蓄数が3000を上回る薬局分布

 

備蓄数が4000ぐらいの薬局が多い一方で、備蓄数が10000を超える薬局もごく少数ですが存在しています。

 

その中で、最大の備蓄を抱えていた薬局は「有限会社 野方薬局」でした。

 

 

予想に反し至近距離には診療科を多く抱える大病院は存在せず、個人経営のクリニックが存在するだけでした。

 

10000種類以上を抱えるほかの薬局についても調べましたが、複数診療科を抱える病院の至近距離にあったのは「薬ヒグチ調剤薬局 千束店」のみでした。



では、今度は備蓄数が少ない薬局に目を向けてみます。

 

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備蓄数が100未満の薬局分布

 

この中では、0~10種類を備蓄している薬局が最多でした。このような薬局はどのような薬局なのでしょうか?調査したところ、備蓄数が極端に少ない薬局は、漢方薬局など調剤以外にメインとなる事業を抱えている薬局でした。

 

 結論として、備蓄数が多い薬局については理由をつかむことができませんでした。一方で、少ない薬局については調剤以外の事業を営んでいるという事がわかりました。


調査に使用したスクリプトは以下になります。

 

github.com